高精度距離測定モジュール（PS、PDシリーズなど）は、フェーズシフト（位相差）技術を使用しており、ミリメートル単位の高精度な測定が可能ですが、測定距離が短く、屋外での使用には適していません。

一方、長距離および高速距離測定モジュール（HS、LS、LHシリーズなど）は、パルス（D-ToF：ダイレクト・タイム・オブ・フライト）技術を採用しており、長距離および高速の測定が可能です。しかし、この技術の欠点は、精度がメートル単位であり、ミリメートル単位の精度は実現できないことです。

屋内 vs. 屋外:

HS、LS、LHシリーズの距離測定モジュールは、780nm／905nm／1535nmのレーザーを使用しているため、太陽光の干渉を受けにくく、屋外環境でも使用可能です。一方、PSおよびPDシリーズは650nmのレーザーを使用しているため、屋内での使用に限定されます。

905nm vs. 1535nm:

どちらのレーザーも屋外環境で使用可能ですが、1535nmレーザーは905nmよりも透過性が高く、より長距離での測定に適しています。905nmレーザーの測定限界は約4kmとされているため、3km以上の距離を測定するモジュールには一般的に1535nmレーザーが採用されています。当社のLSシリーズは905nmレーザーを使用しており、LHシリーズはより高出力かつ長距離対応の1535nmレーザーを使用しています。

標準インターフェース：

標準のTTL（UART）通信インターフェースを備えており、一部のモデルではRS232インターフェースなどのカスタマイズにも対応しています。

カスタマイズ＆ODM：

レーザー測距モジュールのカスタマイズ、ODM、ソリューションアプリケーション開発サービスも対応しております。測定距離が10kmを超えるご要望などがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

ジンバル:

ジンバルは、UAV（無人航空機）、UGV（無人地上車両）、USV（無人水上艇）などのプラットフォームで一般的に使用されている光電子システム（Electro-Optical Systems、EOS）です。

通常、可視光カメラ、スターライトカメラ、サーマルカメラ、レーザー距離計が統合されています。

当社のLSおよびLHシリーズのレーザー距離計モジュールは、コンパクトかつ軽量な設計により、ジンバルへの組み込みに最適です。

また、統合用ソフトウェア、通信インターフェース、カバーウィンドウガラスなど、包括的な技術サポートも提供しており、お客様のEO/IRジンバルまたはEO/IRポッドの開発・導入を迅速化します。

サイト:

光学サイトを通して目標を照準する際、視覚的な映像に加え、最も重要な情報の一つが目標までの距離です。

タクティカルサイト、弾道スコープ、EO/IRサイトなどのアプリケーションにおいて、レーザー距離計モジュールは、正確な距離測定を行う上で重要な役割を果たします。

IADIYは、多様な運用ニーズに対応する幅広い距離計モジュールを提供しています。

屋内での高精度な測定に適したPS/PDシリーズ、長距離屋外測定向けのLSシリーズ、そしてNATO標準目標の遠距離測定が可能なLHシリーズをご用意しています。

建物、NATO標的、UAV（無人航空機）、車両、人物など、どのような対象の測定であっても、IADIYはお客様のミッションに最適なソリューションを提供します